第5章 マネージャー
「それとも」
「自分の親が立海のテニス部OBだからそこに行くと?」
クスクスと笑い始めた実夢
「いいこと教えてあげる。くるみさん。しずくさん」
「な、何よ?」
「あたしたちの父親も"立海テニス部"だった。そう言えばわかる?」
「「な!?」」
それだけ言えばこの人たちでもわかるでしょ
先生が入ってきて、普通に授業を受けて
昨日と同じ様に屋上に行くと
「何でいるんですか。先輩」
「んー?別に屋上に来ちゃいけないなんて決まりはないからな」
確かにそうだけど
「くるみとしずくに
自分の親も立海だった。そう言ったそうだな」
「そうですけど?本当の事ですし
隠す必要もないので」
そう言った瞬間黄色い悲鳴じみた声が響いてきた
「何だ?」
下を見ると
「実夢」
「んー?」