第4章 初恋
皆が寝静まったころ
水が飲みたくなって、下に降りると
アルバムを見ていたお父さんたち
「懐かしいな」
「あぁ。あの頃はこんなことも想像だにしなかったな」
?
「いるのだろう?鈴」
「え?」
「入ってきたらどうだ」
「ばれてたの?」
「気づかない方がおかしい」
さようで
「何を見てたの?」
「これだ」
そう言って見せてきてくれたアルバム
「あれ。皆ほんとに立海だったんだ」
「あぁ。意外だったか?」
「うん」
意外も意外だよね。
「だって、お父さん東京の学校にも」
「あぁ、小学生の途中までな。
お前も知っているだろう?
東京にいた乾を」
「あぁ。あの変な人?」
「変な人か。アイツとも一緒にテニスをやっていた時期もあった」