第1章 入学
「しずく」
「んー?何じゃき。くるみ」
「今入って来たのって」
「例の外部から来た入学生でしょ?
朝からその噂でも落ちきりだったじゃん。
しかも、そのどっちかが答辞を読むんでしょ」
「は!?」
「だって、この学校の生徒、中学からのメンバー
誰も読まないってことは、あの2人のどっちかでしょ」
「ふーん」
「面白くなさそうだね。くるみ」
「面白くないに決まってるじゃろ。
何で、横から来たあんなのに」
そう話している中入って来たのは
例の外部の新入生
「実夢はさ、お母さんにまで言われてたじゃん」
「だから、それがめんどくさいんだって。
鈴はいいなぁ。"答辞"読まなくていいんだもん」