第1章 入学
さしても、部活にも委員活動にも興味のないあたし。
柳鈴(やなぎりん)は、双子の妹実夢(みゆ)と
一緒に両親の母校である
立海大付属高校に入学した。
中学は別の学校だったけど、戻って来たからにはと
父親に立海大付属を進められた
「実夢」
「鈴」
「ねぇ、立海って意外とデカいね」
「あー・・うん」
「しっかし、よくこんな学校にお父さんたちも通ってたなぁって思うよ」
「確かに」
外部受験してきたあたし達が珍しいのか
物珍しそうに見てくる立海の生徒たち
キャー!!という黄色い悲鳴が聞こえたと思ったら
人だかりができている場所があって
「何。あの人だかり」
「知らない。興味ない。さっさと行こ」
「そうだね」