第3章 過去の部員

「まぁ、そうじゃの」

「なるほど。確かに
俺も心も甘いものがそこまで
好きなわけではない。それは
実夢も侑吾も同じだが、鈴は
丸井に似たのか、甘党だな」

「だろぃ」

「確かに。帰って来て早々に丸井に抱き着くくらいに分かっているようだしね」

だって、ブンちゃんはあたしの初恋だもん。
今でも、ブンちゃんが好きな事には変わりはない

外部から立海にってなった時に
一番反対したのはブンちゃんだ

「学校卒業したら、ブンちゃんのお店で働こうかな」

「おう。いいぜぃ」

「俺は反対だ」

「それは柳に同意見だ」

「何で？」

「甘党が更に甘党になる可能性が非常に高い」

「いいじゃん。ブンちゃんだって甘党だよ？」

「だからだろ」

「でも、丸井君なら面倒見もいいし
良いんじゃない？」

「それはそうだが」

お父さんとお母さんも立海で出会ったって聞いたことがある
仁王君も確か立海で奥さんと出会ったって

「俺はそのうち、丸井と結婚したいって
また言いだしそうで怖いんだが」

ん？
「またって、どういう事」