第3章 過去の部員
「諦めませんから」
学生証は置いて帰っていった先輩
「もう、大丈夫だろぃ」
「ヤダ」
ブンちゃんの匂いを今のうちに堪能しておかなくちゃ
次にいつ会えるかなんて、分からないんだもん
「柳。お前の娘ヘンタイ化してきてねぇかよぃ」
「大丈夫だ。俺にも時々やってくることだ」
「へぇ」
そう言えば、せーちゃんにはやったことないかも
「幸村君にもやったらどうだ」
「えー。せーちゃんは、いつでも
お花の匂いがしてるもん」
「はは。良く分かっているね」
「うん。でも、ブンちゃんの甘いにおいのが好き」
「おい」
「まぁ、
しょうがないと言っておこう。鈴は甘党だからな」
「でもよ?その甘党は誰に似たんだよ」
「どういう事だい?」