第3章 過去の部員
リビングで、ブンちゃんの横で
ムスーッとしていると
「そんな顔してんなよぃ」
「そんな顔って」
「単刀直入に言おう。鈴の学生証を返してもらおうか」
「は?」
「どういう事?親父」
「鈴から、聞いているんだよ」
あぁ。と言って出してきた学生証
「じゃあ、これ返すから、マネやって」
そう言った瞬間、大人たちの身体が硬直したのが分かった。がそこは、さすがお父さんとせーちゃん
「いや。マネなんてやらせないよ。
だったら、仁王の娘にやらせればいいじゃないか」
「いやですよ。あんながさつでぶりっ子な妹が
テニス部に、しかもマネで入ってくるなんて」
「んー。だけど俺達も鈴と実夢が
マネージャーになるのは反対なんだ」
うぅ
「鈴」
「ブンちゃ・・・」
ギュウと抱き着くのはブンちゃんだけでいい
「こんな甘えた、君たちじゃ手に負えない事分かってくれるね」