第12章 元カレと氷帝学園
「まぁ、皆終わってから教えてやろう。
この間のメンバーは知っていると思うがな」
そう言えば、お父さんが教えていたっけ。
「相変わらず、容赦ないな幸村の奴」
「あれが精市だ」
結局皆せーちゃんからは1ゲームも取れないまま終わってしまった。
その後にやった、弦ちゃんにも取れず。お父さんは、若干皆に加減していたみたいだけどそれでも、1ゲームも取れていないのが現実だ。
「いや。力は確実についているね。最初は俺達の球すらとることも返すことも出来ていないからね」
「あ・・・」
「気づいていなかっただろう?」
「ハイ」
「それだけ、ちゃんと力が付いて来ているということだよ。
後は実践あるのみだ」
実践・・・か
「最初の相手が氷帝で良かったよ」
「どう言うこと?」
「青学にはいい思い出はないけどね」
「そうだな」
ん?
「言っただろう?青学には過去に関東大会と全国で負けたことがあると」
「あ、うん」
「その時の部長が今の監督で、コーチには当時のルーキー。今全米で、もっとも活躍している越前が入っているという情報がある」
そうなんだ
「へぇ、あのボーヤ今度はコーチをしてるんだ」
「まだ、確定ではない」