第2章 先輩
カバンに荷物を詰め込んでいるときだった
「あれ?」
あちこち触って探すけど見当たらない
「どしたの?」
「学生証が見当たらない」
「は?まさか」
実夢にも確かめて貰ったけど見当たらない
「おい、ここに柳っているかぁ?」
「「はい?」」
「いや。だから柳って」
「あたし達ですけど」
「そうか。なら鈴ってほうだ」
あたし?
何かしたっけ?
「あたしに何か御用ですか」
「部長がお前を呼んでる」
ブチョウ?
「すみませんが、もう1度いいですか」
「部長が、お前を呼んでるんだ」
「何故に?」
「そんな事俺が知った事かよ」
そうですね。
「で、何部何ですか」
「テニス部だけど」
そう言った瞬間、体が止まってしまった
「おい」
「お断りします」
「は?」