• テキストサイズ

オタク女子の取扱説明書

第2章 合縁奇縁


石「そういう樹こそ、バレーを選ぶなんて意外だな。てっきり樹こそサッカーやバスケのイメージだけど」

樹「そうかぁ?遊びでなら全然いいんだけどよぉ、校内でもガチでしないと先公どもがうるせーだろ。走るのだるいからせめて走ることが少ないバレーを選んだだけ」

石「まぁ、競技への積極性とかも内申の判定に入っているからね。」

緋「樹の母ちゃん、去年は高校入ったばっかりだしいろいろ勝手にさせてたけど、流石に今年から内申に影響がないようにせめて授業は受けろって言ってたからなw」

陽「まぁ、たまにさぼっているけどな」

石「それでも上位から20位ぐらいにはいるのがすごいよなw」

樹緋陽「「「次席に言われたくねーよ」」」

石「そんなにすごいことじゃないよw」

これを素で言うから女子に人気なんだろうな…。とふと思った。


~紗羅~

玖島くんたちと球技大会までの話をしていると、隣のクラスの石井くんが玖島くんたちに話しかけてきた。

たしか石井くんは去年、玖島くんたちと一緒のクラスだったんだっけ?


そう思っていたら石井くんと目があった気がした。


???

まぁ,変わらず玖島くんと話をしているから気のせいかな?
あんなイケメンと目があったとファンの子たちに殺されてしまう…。

西「伊吹さんは玖島くんたちと席が近いよね?怖くない?」
え。もちろん怖いですよ。
私が思っていることが顔に出ていたのか

西「やっぱり怖いよねw」


西津さんがそう言ってふふって可愛らしく笑う。


紗「西津さんは怖くないの?」

西津さんにも同じ質問してみた。

西「玖島くん自体は怖いと思うけど、3人ともイケメンだから絵を書いてみたいなとは思ったことはあるかなw」

あー、なるほど。
それはわかる気がする。
私は二次元推しだけど、芸能人にいそうなお顔立ちだもんね。

西「それに…。」

西津さんは少し照れた顔で玖島くんたちを見た


え?

紗「それはもしかして…」

西津さんにしか聞こえないように耳打ちして私が思ったことを聞いてみた。

西「っ!?やっぱり顔に出てる?…。」


それはもう恋愛初心者の私ですらそうなんじゃないかと思った。

西「本人たちには内緒でお願い!」


いや、内緒にするも何も
そもそも彼らと恋バナすることがまずないです…。

小声で肯定の意を伝えると嬉しそうに笑った。
/ 17ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp