【東京リベ】Break down【三ツ谷隆】【ドラケン】
第12章 受け継ぐもの
side.三ツ谷隆
「どうだろうな?明日の集会で分かんじゃね?」
「そうっスね」
はぁっ…
また辛気臭ぇ空気になっちまったじゃん。
ちらっと名前を見る。
「なあ?こういう時、名前ならどうする?」
「ん?何の話?」
「だからさ、ってお前に話してなかったな」
俺は事のあらましを名前に話した。
「そんなの、ぶん殴って無理にでも連れ帰ってくればいいんじゃない?」
「ははっ。お前ならそうするだろうな」
「めっちゃシンプルじゃん」
「うーん…」
そう単純じゃねぇから、こんがらがってんだけどな。
「隆がそうしたいならなら、私がその場地とかいう男。連れ帰ってくるけど?」
そんな物騒なこと言いながら。
可愛くコテンと首傾げるなよ。
「言ったでしょ?力は大切な人を守るために使うって。隆の大切な人を守るためなら、私は実力行使するけど」
「うん。そうだな。明日の集会でマイキーに言ってみっか」
「三ツ谷くん…」
「案外、マイキーも同じ考えかもよ?」
だな。
多分、名前の言う通りだと思うよ。