【東京リベ】Break down【三ツ谷隆】【ドラケン】
第12章 受け継ぐもの
「逆にマイキーは何が欲しいの?」
何でも持ってそうじゃん。
マイキーには手に入らない物なんて。
ないんじゃない?
「俺も名前の家に泊まりたい!」
「それはダメ」
「えー!」
ここは隆限定なの。
「じゃあ、名前のバイク!」
「それもダメ」
「えー!ケツでも?」
「うん。隆限定だから」
「いいなー!三ツ谷!」
「じゃあマイキーも彼女作れば?」
「だな」
ほら。
ドラケンもそう言ってるし。
「名前みたいな女。そうそういねぇじゃん」
「はっ?」
何言ってんの?
私みたいな女なんて、そこら中にいるよ。
つーか、寧ろマイキーに付き合える女の方が凄いと思う。
私には無理。
「こらこら。人の女を口説くじゃねぇよ」
「そうだぞ。マイキー」
「だって名前。美人だし。喧嘩強ぇし。バイク好きだし」
「じゃあ、マイキーはあんな事できんの?」
私は洗濯物を干す隆を指さす。
「んー…無理」
「ほらね。私みたいな女じゃなくて、隆みたいな女、探しなよ」
「えっ?俺?」
隆が驚いた顔をする。