【東京リベ】Break down【三ツ谷隆】【ドラケン】
第12章 受け継ぐもの
「名前さんと三ツ谷くんって付き合ってんスか?」
「うん。何で?」
「いや。三ツ谷くんが普通に名前さんの家にいたから驚いて」
「ふーん」
「じゃなきゃ普通泊まんねぇだろ?はい。名前、水」
「ありがと。で、何で皆いんの?」
本題に入る。
「俺は三ツ谷くんに会いに…」
「俺は名前に会いに来た」
「俺はマイキーのお守り」
「ふーん」
「マイキーは私に何の用?」
お水を飲みながら、未だ冴えない頭で会話する。
「名前。東卍入る?」
「はっ?」
私より早く隆が食いついた。
東卍って何?
お饅頭の親戚?
首を傾げてしまう。
「タケミっちも三ツ谷の弐番隊に入ったし。名前も入れば?」
「ああ。族のチーム名ね。東卍って言うんだ」
「うん」
「おいっ。聞いてねぇぞ?」
「俺も聞いてねぇよ」
隆もドラケンも知らなかったみたいだ。
「止めとく」
「何で?三ツ谷の側にいたいんじゃないの?」
「うーん…チームに入ったら自由に走れなくなる気がして」
隆の側にいたけど、それは嫌なんだ。