【東京リベ】Break down【三ツ谷隆】【ドラケン】
第2章 日常
side.三ツ谷隆
「ほら。メシ出来たぞー」
「わぁ♡三ツ谷のご飯ー♡美味しそう♡」
「分かった。分かったから、机片せよ」
「隆ってさ…」
俺を見つめる名前の漆黒の瞳。
そのキレイな目に吸い込まれそうになる。
同時に“ドクンッ”と心臓が跳ねた。
「主婦…みたいだよね」
「………はっ?」
「ぶふっ!」
一拍おいて出た、俺のすっとんきょんな声。
それを聞いたエマが吹き出す。
笑ってんじゃねぇよ!
大体さ。
名前には端から友達って、釘刺されてんじゃねぇか。
何、期待してんだよ。
俺は。
「…ほら。いいから机に運べよ」
「うん」
「わーい♡」
3人でメシを食う。
普段ツンケンしている名前の表情。
それが少し和らいだ気がした。
「そういえば今日って武蔵祭りだな?」
「うん♡ドラケンと行くの♡」
「へぇ。良かったじゃん」
「私はお祭りとか興味ない」
「えー!名前と三ツ谷も一緒に行こうよ!」
「やだ。人混み嫌い。花火とか何がキレイか分かんないし」
うん。
お前はそういうヤツだなよな。