【東京リベ】Break down【三ツ谷隆】【ドラケン】
第9章 守るべきもの
side.三ツ谷隆
今日は一旦帰って貰って。
日を改めて名前を紹介することになった。
俺も家の中に戻って名前の様子を見る。
「………ん…あれ?…隆?」
「ん?ここにいるぞ」
「………皆は?」
「ああ。帰って貰った。名前さえ良かったら、今度ちゃんと紹介すっからさ。今は何も心配すんな」
「…うん…。みっともない姿見せて、ごめん」
「気にすんなよ。俺はお前のそういうとこも含めて好きなんだよ」
名前の頭を撫でて、ちゅっとキスをする。
「…ありがとう…」
「お前さ。最近、負担大きかった?」
「何の?」
「いや。無理矢理、学校行かせたりしてたからさ」
「隆のせいじゃないよ。…ただ…お父さんを思い出しただけ…」
「そっか」
「うん」
時々、すっげぇ不安になんだよ。
お前がいなくなんじゃねぇかって。
「なあ?」
「何?」
「俺、お前の支えになれてる?」
「正直に言っていい?」
その言葉に“どくんっ”と心臓が高鳴る。
「隆がいて。すごく幸せ」
「マジ?」
「嘘ついてどうすんの?」
確かに。
お前は嘘つけねぇもんな。
俺も名前といられて幸せだよ。