【東京リベ】Break down【三ツ谷隆】【ドラケン】
第9章 守るべきもの
side.三ツ谷隆
頑なに帰ろうとしないマイキー。
頑として勝負しない名前。
仕方ねぇだろ。
名前が嫌がってんだから。
「三ツ谷が頼んだら?勝負すんの?」
「それでもしない」
「でも三ツ谷の彼女なんでしょ?彼氏の頼みでも聞かないの?」
「それとこれとは関係ない」
ったく。
これだからマイキーは子供染みてんだよ。
「私は勝負もしないし。喧嘩も嫌い。ただ身を守るだけだよ」
「マイキー。女の子つーのは、護身術っていうもんがあんだよ」
「そうだよ!ウチだって、変な男に絡まれてるところを名前に助けて貰ったんだから!」
「えー!ヤダ!どうしても見たい!」
「おい。これ埒があかねぇぞ」
ドラケンですらお手上げ状態だ。
「はあ…マイキー、いい加減にしろよ。この前名前の体重測ったら39キロしかなかったんだぞ?そんなんでお前の蹴りくらったら、俺の名前が吹っ飛ぶだろ」
「ぶふっ!………ごめん!」
俺が必死にマイキーを説得してんのに。
何でお前は…そこで笑うかな?