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【東京リベ】Break down【三ツ谷隆】【ドラケン】

第7章 Break down


 


side.三ツ谷隆





「俺も入っていいよな?」

「…うん…後ろ向いてるから…大丈夫…」





その緊張やめてくんねぇかな?

伝染すっから。



ゆっくりと俺も湯船に浸かる。





「温まったら髪と身体洗ってやるよ」

「…いい…一人でできる…」

「そうかよ」






まあ、どうせ俺が洗う事になると思うけど。

今はそういうことにしとく。



未だに俺に背を向けて縮こまっている名前。

その身体を引き寄せる。





「うわっ!」

「ほら。足伸ばせよ」

「………うん…」





俺にもたれ掛かるような体勢にさせる。





「なあ?」

「何?」

「お前、すげぇ関節柔らかいけど、何やってたの?」

「テコンドーは習ってた」

「ふーん。他は?」

「他って?」

「何か、習い事つーか。特技つーか」






俺は喧嘩と裁縫と家事全般だけど。

お前は?





「習い事はかじる程度なら…何で?」

「いや。何でもいいから何か教えてよ」





俺、名前のこと、もっと知りてぇもん。

お前がどうやって育ったのか。


 
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