【東京リベ】Break down【三ツ谷隆】【ドラケン】
第7章 Break down
side.三ツ谷隆
今日は名前の家に泊まることにした。
「名前ー。風呂入るぞー」
「………一緒に?」
「だってお前フラフラじゃん。腰つーか、その…痛ぇだろ?」
「あー…痛いけど…裸、見られるのヤダ」
「ったく。世話がやけんなー。ほら脱げ!」
「ヤダ!変態!」
この我儘娘。
名前は抵抗するけど、そんな身体じゃ無理だろ?
「こんな時くらい大人しく言うこと聞けよ!」
「お粥食べた!」
「バカたれ!メシ食うのは当たり前だ!」
「………」
まただんまり攻撃かよ。
いつもこうだよな。
「はぁっ…そんなに脱ぎたくねぇなら、服のまま入れるぞ」
「いいよ。洗濯するのは隆だもん」
屁理屈までこねやがった。
「そうだな。じゃあやっぱり脱がせるしかねぇな」
「ヤダ!待って!分かった!脱ぐから!…あっち…向いてて」
「はいはい」
後ろを向いて名前が脱ぐのを待つ。
さっき裸みたばっかなのに。
何がそんなに恥ずかしいんだか。
「………脱いだ…」
縮こまる名前を抱き上げて、浴室に向かう。
ほんと体重、軽いよな。
こんなんで大丈夫なの?
温まった湯船にゆっくりと名前を下ろした。