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【東京リベ】Break down【三ツ谷隆】【ドラケン】

第4章 面影


 


アパートに帰ると電気がついていた。





「よぉ。名前。お帰り」

「…隆…来てたんだ…」

「こらこら。違うだろ?他に言うことあんだろ?」

「…ただいま…」

「おう。お帰り」





笑顔でワシャワシャと髪を撫でられる。



やめてよ。

子供じゃないんだから。





「メシできてるぞ」

「ありがとう」





どうしよう。

正直、今日は食欲ないんだよね。





「隆」

「何?」

「悪いんだけど、帰ってくんない?」

「はっ?何で?」





出た。

隆の「何で?」攻撃。



私が隆を避けようとする度に「何で?何で?」と理由を聞いてくる。

最近は言い訳を考えるのも面倒になってきた。





「何となく…」

「何だそれ?今度は隠してんの?」





探る様な目を向けられて、ばつが悪い。





「はぁっ…」





溜息零れる。

最近は根負けして、正直に話すことが多くなった。





「なんか身体が重い。っていうか…だるくて…。だから食欲ない」

「はぁっ?」





体調不良を打ち明けると、隆は私の額に手を当てた。





「バカヤロウ。熱あんじゃねぇか」

「…ごめん…なさい…」





やっぱり怒るよね。


 
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