【東京リベ】Break down【三ツ谷隆】【ドラケン】
第3章 抗争
「この排気音。マイキーだ」
マイキーって、暴走族の頭はってるエマのお兄さんだっけ?
首を傾げていると、後から続々と他の仲間も来て。
大乱闘になる。
エマの好きな男も「血が踊る」とか言って。
喧嘩に加わってるし。
脳震盪起こしてんのに…
男ってほんとバカ。
可愛いエマを泣かしてさ。
私は呆れながら暫く見てたけど。
もうどうでも良くなって、エマを連れて帰ろうと思った。
するとタケミっちが喚いていることに気づく。
「ドラケンくんっ!ドラケンくんっ!」
「どうした!タケミっち!」
明らかに様子がおかしい。
エマのお兄さんも、それに気づき。
格闘しながら大声を張り上げる。
「ドラケン君が…ドラケン君が!刺された!」
えっ?
一瞬思考が止まった。
それを聞いたエマが駆け寄ろうとするけれど。
この乱闘の中を突っ切るのは困難だ。
「タケミっち!ケンチンを頼む!」
タケミっちはドラケンを背負って、この抗争から抜け出す。
私達も2人の元へ駆けつけようとするけれど、途中で邪魔が入る。