• テキストサイズ

【東京リベ】Break down【三ツ谷隆】【ドラケン】

第21章 隆のために


 


「一虎。帰って来い。お前は東卍だ」





マイキーが羽宮に手を差し出す。





「っ…くっ…ううっ…」

「あんたも場地圭介くんも、東卍の仲間だよ。でしょ?場地くん」

「…ああ。一虎…帰ろう…」





羽宮は泣きながらマイキーの手を掴んだ。



場地圭介くんも羽宮に近寄って抱きしめる。

羽宮は、まるで小さい子供のように泣いていた。





「一虎。俺らはずっと仲間だ」





ほっと一息吐いて、3人を見る。



これで私のミッションは終わりだね。



羽宮一虎と場地圭介、マイキーが和解したせいか。

辺りを見回すと、いつの間にか抗争は終わっていた。


そして、隆が凄い剣幕で私に近付いて来る。





「名前っ!お前っ!何してっ!」

「隆!待って!聞いて!これにはきちんとした理由があるの!」




未来から来ているであろうタケミっちに目配せをした。


けど、時すでに遅し。

刺された腕をギュッと掴まれる。





「いったぁ!」

「お前っ!こんな怪我しやがってっ!俺の寿命返せっ!」





どうしよう。

こんな怪我する予定はなかったのに。



未来の夫がめちゃくちゃ怒ってるし、帰っても怒られると思うけど。


 
/ 177ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp