【東京リベ】Break down【三ツ谷隆】【ドラケン】
第21章 隆のために
手元にはスマホじゃなくて、2つ折りの携帯。
それで時刻を確認すると、ちょうど10時になるところだった。
私は急いで着替えると、単車に飛び乗る。
“ブォンッ”
うっかりしてたけど、この時代にはグーグルないんだった。
確か、渋谷区の不良の溜まり場…。
廃車場だったような。
何で地図見なかったんだろう?
私は渋谷の方面へ進み。
交番で道を聞いたり、コンビニの○○店等を見て。
富ケ谷を目指す。
何となくだけど、この辺りかも。
不良っぽい人がいる。
「すみません。この辺りで今日、芭流覇羅と東卍が抗争してませんか?」
フルフェイスを取って、道を尋ねると。
あからさまにニヤニヤされる。
あー。
そうだよね。
昔はいつもこうだったよ。
「後ろ乗って、道教えてやろうか?」
私は一度バイクを止めるて、不良たちに向き直る。
「私の単車には乗せません。でも教えて下さい」
「じゃあ、乳だけ揉ませてよー」
「じゃあ俺はおチンポ挿れさせてー」
「力づくで聞きだしますよ?宜しいですか?」
私は笑顔で彼らにお応えした。
初めから、こうすれば良かったんだ。