【東京リベ】Break down【三ツ谷隆】【ドラケン】
第3章 抗争
side.三ツ谷隆
俺とタケミっちは人気のない場所を探していた。
「パーちんを東卍が見捨てた。ペーやんは、そう思い込んでる」
「見捨てたわけじゃ…」
「ぺーの野郎。愛美愛主の残党とつるんで、“ドラケンをまくる”とか言いだした」
「それって…」
「“ドラケン狩り”だ」
「ドラケンくんに知らせないと!」
「ぺーやんのバイクがあったってことは、もう始まってるかもしんねえ」
「あっ…三ツ谷くん!」
「あ?」
タケミっちに名前を呼ばれて足を止める。
「駐車場です…。さっきのとこ以外に、駐車場ってありますか?」
「裏に確か…」
あったような気ぃすっけど。
「そこです!」
「おっ、おい!」
勝手に走り出すタケミっち。
俺も後に続く。
「そこ曲がったら、直ぐだ!」
「はい!あっ…」
角を曲がると、白の特攻服を着た奴らが地面に倒れていた。
「愛美愛主の奴らだ」
怒号と暴行音が聞こえて駐車場を見る。
するとドラケンと名前が、愛美愛主とやり合っていた。
「名前っ!」
「ドラケンくんっ!」
名前は向かってくる男に手こずる様子もなく。
すっげぇ強烈なハイキックで、相手をぶっ飛ばしている。
お前は喧嘩も強ぇのかよ。