【東京リベ】Break down【三ツ谷隆】【ドラケン】
第3章 抗争
side.三ツ谷隆
「あ?」
「どうかしたんスか?」
名前の方を見た時に、ふと視界に入った。
「やっぱり。ぺーやんのバイクだ」
「えっ?」
「お前のお陰で東卍内部は、パーちんが捕まったのは、しょうがねぇことだって話で纏まってた。気にいらねぇのはぺーやんだ」
「三ツ谷くん!早く探しに行きましょう!」
「ああ、そうだな。あっ、名前。もしエマと連絡とれたら教えてくんねぇ?」
「えっ?」
俺とタケミっちが動き出そうとすると、名前が俺の腕を掴んだ。
「隆。待って」
「うぉっ!何!?」
「何で、エマ?」
そんな刺すような目つきで見んなよ。
初めて会った時に向けられた視線と重なる。
「何でって。聞いてたろ?狙われてるダチが、エマと一緒にいんだよ」
あれ?
お前ってドラケンのこと。
知らなかったっけ?
いきなり走り出す名前。
「えっ?おい!名前っ!?」
名前は雨の中へと消えて行った。
「三ツ谷くん。今のすっげぇキレイな人。誰っスか?」
「ああ。エマと俺のダチの名前」
俺とタケミっちも話しながらドラケンを探し始める。