【東京リベ】Break down【三ツ谷隆】【ドラケン】
第19章 タケミっち
side.名前
「隆?」
「どうした?」
「タケミっちが来てくれたって言いに来ただけ」
「そっか。俺、あともう少しだから」
「分かった。一息ついたら挨拶してね」
「分かった」
隆も忙しそうだな。
さて、私もやるか。
私も仕事部屋へ戻り、資料に目を通す。
数時間後。
仕事が終わって、リビングを覗くけれどえまもタケミっちもいなかった。
もう22時だもんね。
えまは寝てるか。
戸建ての賃貸で、都内だから。
三階建ての細い造りになっている。
1階が隆と私の仕事部屋。
2階がリビング。
3階がえまと私たちの部屋。
3階のえまの部屋を覗きに行くと、えまとタケミっちがスヤスヤと寝ていた。
えまを起こさないように、タケミっちを揺する。
「タケミっち。タケミっち」
「…んんっ………はっ!…」
「シーッ!えまが起きる」
「ああ…はい」
可愛いえまのお布団をかけ直す。
「えま。おやすみ」
額にキスをして、静かに部屋を出た。
「タケミっち。ありがとね」
2階におりて、改めてタケミっちにお礼を言う。