【東京リベ】Break down【三ツ谷隆】【ドラケン】
第15章 Never say good bye
side.三ツ谷隆
それから色々な事が遭った。
聖夜決戦に関東事変。
また大切な人が死んだよ。
正直、名前が日本を離れて、海外にいたのは救いだったかもしれねぇ。
だってお前には、エマの死なんて耐えきれなかっただろ?
最高にいい時に東卍は解散した。
俺は本格的にデザイナーの道を歩み始めてる。
将来は小さいアトリエなんて持てたらいいな。
なんて思ってるよ。
俺は夢に向けて走ってるけど、名前はどうなの?
『お嫁さん』だっけ?
お前は男前だから、いい人が見つかるか心配だよ。
月日が流れるのは早くて、俺はとうとう18歳になった。
約束通り。
タケミっちに教えて貰って、バイク屋に来たよ。
大型の免許を取ってたから、7月の上旬になっちまったけど。
ここには、懐かしい名前の400FOURが置いてあってさ。
思わず泣きそうになる。
「あれ?お客さん?」
「ああ。はい。これ。苗字名前って子にプレゼントされたんです」
俺は貰った鍵を店員さんに見せた。