【東京リベ】Break down【三ツ谷隆】【ドラケン】
第15章 Never say good bye
side.三ツ谷隆
「隆。家で泣けてる?」
「ちょっと流しに行こうか?」
「隆。ほら。おいで」
名前は1週間。
付きっきりで俺を支えてくれた。
2週間経つ頃には、学校にも行けるようになっててさ。
タケミっちの特攻服を作ったりした。
次の集会には間に合わせてぇな。
なんて短期の目標なんかもできてて。
目まぐるしく変わる日々の中で忘れてたんだよ。
お前が英語で話していたことを…
いつも通り名前のアパート行くと、バイクがなかった。
何だ?
留守か?
合鍵で部屋を開けると、中には何もなくなっていて。
手紙と鍵がポツンと置いてあった。
はっ?
どいうことだよ。
名前。
まさかサヨナラの手紙じゃねぇよな?
恐る恐る手紙を読む。
“隆へ。カナダに行きます”
「唐突すぎんだろ…」
やっぱりサヨナラってことじゃんか。
“二度と会えなくなるわけじゃないと思うから、サヨナラは言わない”
「お前は言えねぇだけだろ…」
“日本にはいつ戻るかも分からない”
勝手すぎんだろ。