• テキストサイズ

【東京リベ】Break down【三ツ谷隆】【ドラケン】

第15章 Never say good bye


 


side.三ツ谷隆





その後で名前に泣ついて寝たんだよな?

何してんだよ、俺。





「悪ぃ。俺出ていった方がいいよな?」

「隆のしたいようにしたらいいよ」





やべぇ。

名前の顔がまともに見れねえ。





「やっぱ行くわ」

「そっか」

「うん」

「隆」

「何?」

「元気でね」





何それ?

サヨナラって言ってる?



今の俺にそんな悲しいこと言うなよ。



涙が溢れだした。





「なんて顔してるの?」





眉を八の字ににして、俺の頬から流れる涙を拭う名前。





「お前に会えなくなる気ぃして…怖ぇんだよ…」

「大丈夫だよ。隆が望むなら、私は側にいる」

「ごめん。別れるなんて弱音吐いて。ごめん」

「いいんだよ。そのために私がいる」





俺はみっともなく泣いて、また名前に縋った。



きっと、皆。

それぞれが悔やんでる。



ガキの俺たちに。

友人の死という出来事は、あまりにも悲惨で。

受け容れがたい事でさ。


泣くことしかできなかったんだよ。



そんな時に側で寄り添ってくれたのが名前だった。


 
/ 177ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp