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夢繰り屋 凛 第七章 『後編』

第8章 夢の後。


駅まで歩く私達…。
さて…何の話をしたらいいのやら…。

正直、今日は体のダルさよりも、
精神的ダメージがハンパなかった…。

「おい。」

沈黙を破ったのは、浩二君。

「…はい。」

「忘れよう。いや…忘れてくれ…。あんな格好。」

こんな凹んでる浩二君、初めて見るんですけど!!
…とか考えてたけど、お互い様で…

「せやね。ほんまに、忘れて下さい。あんな格好。」

「せや。お互い覚えててもええ事ないって。」

…無かった事にしようと。

「マジ無理。あんな…恥ずかしい格好。」

「…浩二君は、まだいいやん。
 私なんかもっと恥ずかしいわ。」

あんな露出系の服?着た事なんかないわ。

「ショーで見たお姉さんはセクシーやったのに、
 お前が着ると、何であんな事になってたんや…。」

………はい?

「色気が足らんと、ほんま大事故やなぁ。」

何だと!?

「わ!!悪かったわね!!忘れるって言うた所やんか!!」

真っ赤な顔で怒る私に、
浩二君は笑いながら…。

「怒るなって。…お詫びに、今から時間あるか?
 このままちょっと出て、飯でも食いに行かへんか?」

…やって。



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