第8章 夢の後。
駅まで歩く私達…。
さて…何の話をしたらいいのやら…。
正直、今日は体のダルさよりも、
精神的ダメージがハンパなかった…。
「おい。」
沈黙を破ったのは、浩二君。
「…はい。」
「忘れよう。いや…忘れてくれ…。あんな格好。」
こんな凹んでる浩二君、初めて見るんですけど!!
…とか考えてたけど、お互い様で…
「せやね。ほんまに、忘れて下さい。あんな格好。」
「せや。お互い覚えててもええ事ないって。」
…無かった事にしようと。
「マジ無理。あんな…恥ずかしい格好。」
「…浩二君は、まだいいやん。
私なんかもっと恥ずかしいわ。」
あんな露出系の服?着た事なんかないわ。
「ショーで見たお姉さんはセクシーやったのに、
お前が着ると、何であんな事になってたんや…。」
………はい?
「色気が足らんと、ほんま大事故やなぁ。」
何だと!?
「わ!!悪かったわね!!忘れるって言うた所やんか!!」
真っ赤な顔で怒る私に、
浩二君は笑いながら…。
「怒るなって。…お詫びに、今から時間あるか?
このままちょっと出て、飯でも食いに行かへんか?」
…やって。