第39章 あなたの声は聴こえてるよ✳︎不死川さん※微裏
身体だけを繋げる関係だと思っていたのに、私はずっと前から大切に思われていたらしい。
こんなに嬉しい想定外はない。
「馬鹿野郎がァ!んなしょぼい打ち込みじゃァあっという間にやられるぞォ!」
「…っわかってる…つぅの!!!」
互いに思いを確認し合った後も、相変わらず吐くまでしごかれるのは変わらなかったけど
「ほら立てェ!」
厳しいしごきの裏側に
”絶対に死んでほしくない”
という思いが隠れていることを私は知っている。だから何度吐こうとも、ぶちのめされようとも、私はこれからも決して折れたりしない。
-完-