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鰯料理の盛合せ【鬼滅短編・中編・長編番外編】

第34章 手紙とハンドクリームが起こした奇跡✳︎宇髄さん


そう言えば、今日のセトリは確かにいつもの感じと違ったかも…蜜璃ちゃんの言っていた通り…。やっぱり☆HASHIRA☆の関係者だったのかな?すごく可愛くて感じのいい子だったし…また会えるといいな


そんなことを考えながら、流れるように過ぎ去っていく窓の外の夜の景色に視線をやった。


























無事チケットを申し込み、幸運にも当選した私は2か月連続で☆HASHIRA☆のライブに参戦することとなった。

そんなことをしても意味がないと理解しつつ、ライブに合わせてヘアカットとヘアカラーをし、普段はしないマスカラまでした。そしてお気に入りのワンピースと、新調したブルゾンを身に纏い全身鏡の前で自分の姿を確認する。


一瞬でも天元さんの視界に映れるんだもん。少しでもかわいい姿を見てもらわなくっちゃ!


前回迷子になり、開場時間に間に合わなかった反省を活かし、開場2時間前に目的の駅に到着するよう電車に乗り込む。今回は駅を降りてからのシミュレーションも10回はしたので絶対に…いや恐らくライブハウスまで迷子になることはないだろう。

空いている席に座り、念のための最終確認をするためショルダーバッグのファスナーを開ける。


お財布、スマートフォン、チケット、ファンレター、ハンドクリーム、紙袋、それからシール…よし!忘れ物もなし!あぁあ…ライブが待ち遠しい!早く着かないかなぁ


電車の中にもかかわらず鼻歌を歌ってしまいそうなほど高揚する気持ちを何とか抑え、目的の駅に着くまでの小1時間の電車の旅に身を投じたのだった。



















…やった!無事についた!


ライブハウスの最寄り駅に到着し、歩くこと15分。1度も迷うことなく目的地に着くことが出来た。


会場時間まであと1時間半はあるし…近くのカフェで時間でも潰そう。ちょっと戻ったところに美味しそうなワッフルの看板が出てた気がする


来た道を戻ろうとぐるりと身を翻し、私は再び歩き始めた。


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