第31章 2人で初めてのmerryXmas♡extra※裏表現有
「…ん…はぁ…あ…ふ…」
温かな杏寿郎さんとの肌と、私の肌がピッタリとくっつき合い、身体も、そして心も満たされていく。
「…は…や…だっ…わた…っ…も…」
「…もう…か…?」
杏寿郎さんに揺さぶられながらコクコクと首を上下し同意を示すと
「…え…?」
杏寿郎さんはフッとその動きを止めてしまった。
「…っ…なん…で?杏寿郎…さん…」
…もう少し…だったのに
「…どうかしたか?」
早く続きの刺激が欲しいのに、杏寿郎さんは私のことをその猛禽類のような目でじっと見つめてくるだけで、その腰を動かそうとはしてくれない。
「…やっ…杏寿郎さん…今日は…どうしてそんな意地悪なの…?」
なにやらとてつもなく悲しくなってしまい、ジワリと目の奥が熱くなっていく。
「…っすまない!すずねがあまりにも可愛い故、調子に乗りすぎてしまった…どうか泣かないでくれ…!」
そう言って杏寿郎さんは、大層焦った顔をしながら私の両頬をその大きな掌で包み込んだ。
「…じゃ…もう…意地悪…しない…?優しく…気持ちく…してくれ…る?」
震える声を抑え杏寿郎さんにそう問いかけると
「…もちろん…思う存分、気持ちよくしてやろう」
杏寿郎さんはそう言って
ちぅ
私の唇に甘く優しいキスを落とした。
「…あっ…んぅ…ひ…あ…っ…も…やぁ…」
「…気持ち…よく…してもらいたい…そう…言ったろ…?」
時間の経過に伴い段々と酔いが覚めていくも
「…っ…も…だめっ…むり…で…っ…す…!」
身体の熱さを冷ます事は許してもらえず
「…っ…もっと…体力…つけねば…ならない…なっ!」
「…あ…ん…はっ…ん…や…っぁぁぁぁあ!」
「…っ…ぐ…」
頭も身体も、私の全部を蕩かせてしまうほどの熱い炎で
「…もう一度…だけ…いいか?」
杏寿郎さんは"私"と言うクリスマスディナーを堪能し尽くしたのだった。
2人ですごす
初めての
刺激的なクリスマスイブの夜のことは
千寿郎さん
槇寿郎様
瑠火様には
そしてもちろん
他の人にも
口が裂けても言えやしない
-完-