第30章 2人で初めてのmerryXmas【暖和】
約束したことなどなかったことのように杏寿郎さん飲まされ、すっかり酔っ払いに成り下がった私は
”…あっ…やん…気持ちっ…もっと…”
”…やはり…酔った君は…最高に…可愛い…っ!”
美味しく、美味しく、クリスマスイブの最後の締めくくりのごちそうと言わんばかりに杏寿郎さんに調理され、余すことなく食べられてしまうのだった。
「…杏寿郎さんの嘘つき」
「怒っているすずねも可愛いな…」
「もう!そんなこと言って!ごまかされませんよ!?」
「わはは!すまない!ほら。そろそろ起きて準備をしよう。きっと千寿郎が首を長くして俺たちが来るのを待っている」
「…それもそうですね。でも、許したわけじゃありませんからね?」
「すずね」
「…なんです?」
「メリークリスマス」
「…メリークリスマス」
今日はこの後
千寿郎さん
瑠火様
槇寿郎様
杏寿郎さん
大好きな煉獄家の人たちと
大好きなあの場所で
楽しい楽しい
クリスマスパーティーが待っている。
こんな幸せが
ずっと
ずっと
ずっと
続きますように。
♡I wish you have a special Christmas♡