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鰯料理の盛合せ【鬼滅短編・中編・長編番外編】

第24章 私の全て、余す事なくもらってください✳︎不死川さん※裏表現有


「…んっ…ふ…」


ちゅ…ぷちゅぅ…ちゅる…


実弥さんの舌が私の口内を探るように舐め回し


「…ん…んぅ…」


今までで一番の甘く激しい口づけに頭が蕩けてしまいそうだった。


ちぅぅう


音を立てて離れていく唇を目で追っていると


「…凄え顔」


実弥さんにそんな風に言われてしまう。


「…凄え顔って…どんな顔?」


私がそう尋ねると


「…聞きてェか?じゃあ答えてやるよ」


実弥さんが私の左耳に口を寄せ


「…すっげェ物欲しそうな顔」


そう言って


ガブリ


「…んぁっ…!」


耳タブを甘噛みした。


…っやだ…耳っ…弱いのに…!


くすぐったいような気持ちいいような、そんなもどかしくもある刺激に私が顔を背け、逃げようとすも


「逃げんなァ」


実弥さんに手で阻止され


「…っあ…やぁ…噛むのも…ふっ…舐めるのも…耳は…だめぇ…っ…」


食まれ、舐められ好き勝手されてしまう。


「…いやって言う割には……いい声…出てんなァ…」

「…そんなこと…ない…っ…ん…です…」

「…そうかよォ…」


実弥さんは満足したのか、私の耳からようやく離れて行き


シュルッ


私の軽く縛ってあっただけの帯を解いた。


「…っ…」


そうして欲しいとずっと思っていたはずなのに、実際にその時を迎えると恥ずかしくて堪らなくなり、実弥さんが私の浴衣の前を開いたと同時に


「…何隠してんだよ」

「だって…恥ずかしいん…ですもん」


思わず両腕で胸元を隠してしまった。

そんな私に


「全部もらえっつったのはお前ェだろォ?だったら…その腕解いて、全部俺に見せろ」


実弥さんが命令口調でそんな風に言うものだから


「……っ…はい…」


その口調になにやら妙に胸が高揚するのを感じながら、私は両腕を解いた。

耳の横にパタリと軽く拳を作りながら手を置いた私に


「…よく出来たァ」


実弥さんのその言い方が妙に色っぽくて


もう!いちいちいちいち…格好いい!優しい!…卑猥!


私の胸は実弥さんへのときめきで溢れそうになっていた。




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