第23章 呪いの言葉、つるぺったん✳︎煉獄さん※裏表現有り
二人の背中が完全に見えなくなり
「杏寿郎さん…わかっててやりましたね」
私が杏寿郎さんの手に手を重ねてそう尋ねるも
「さて。なんの事だろうか?」
そう言ってはぐらかされてしまう。そんな様子に内心喜びながらも
「あんなことをして、みんなの憧れ炎柱様の評判が落ちてしまっては困りますよ?」
私がそう言うと
「評判?俺はそんなものに興味はない。俺が興味があるのは…たった1人、すずねだけだ」
杏寿郎さんは私の耳元で、甘く優しく囁いた。
「もう……大好きです」
こんなにも素敵な人に、こんなにも愛されて、私は幸せいっぱいだ。
つるぺったんでも関係ない。
むしろつるぺったんのままでいい。
だって大好きでたまらないこの人が
こんなにもたくさん可愛い可愛いって
言ってくれるんだもの。
「それで、そろそろ嫁に来てくれる気にはなっただろうか?」
「それは……しのぶ様との相談次第です」
遠くない未来には
あなたとそうなれたら良いな。
-完-