• テキストサイズ

鰯料理の盛合せ【鬼滅短編・中編・長編番外編】

第20章 神様の意地悪に抗う愛で【暖和if】


ようやく手が届いた、杏寿郎さんとの幸せな日々。

あの日見た、あの光景を、忘れることなんて出来ない。けれども、


"あんなのはほんの些細な出来事"


と、思えるような時間を、これから杏寿郎さん、千寿郎さん、槇寿郎様、そして瑠火様と過ごしていきたい。


「夜になれば、父上と母上が出先から戻る。母上に、会ってはもらえないだろうか?」


杏寿郎さんのその問いに対する答えは、


「はい!もちろんです!ずっと…ずーっと、お会いしたいと思っていました!」


考える必要もなく、最初から決まっている。


「それは良かった。では……まずは、この美味そうなきんつばを、3人で食べるとしよう!」

「…兄上…このきんつば…好きですからね」

「うむ!千寿郎がいれてくれる茶との相性抜群だ!」

「ふふっ…それじゃあまず、その手を離してくれると嬉しいのですが」

「だめだ!まだこうしていたい!」

「それではきんつばは食べられませんよ?」

「む!?確かにそうだ…これは困った!」

わはははは!


ちっとも困っていなさそうな杏寿郎さんの笑い声に釣られ、


「あははは!」「ふふふっ」


千寿郎さんと、私も笑った。



























杏寿郎さんへの私の愛は

私への杏寿郎さんの愛は

千寿郎さんと槇寿郎様への私の愛は

私への千寿郎さんと槇寿郎様の愛は

神様の意地悪にだって

負けやしない。

そしてこれからは

瑠火様への愛だって

加わっちゃうんだから。

私達の愛は

何にだって負けやしない。

ずっとずっと

これから何があっても

それだけは

変わらない。





ずっと

ずーっと

愛してる。





















-完-





/ 898ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp