第2章 ONE And ONLY2 (仁王雅治)
「ねぇ、雅治」
「何じゃ」
帰り道、さっきの男子生徒と別れて
一緒に帰っている最中気になること
「何で、私が見に行っちゃいけないの?」
「決まっておるじゃろ。お前さんが他の男に目移りしても困るけぇ」
目移り?私が?
それは、雅治じゃないの?
「しかも、俺が目を離したすきに、アイツらに名前で呼ばせてるじゃき。それが気に食わんぜよ」
「ふふ」
「なんじゃ。そんな」
「違うよ。名前で呼び合おうって言ってくれたのは、赤也だよ」
「赤也がのぉ」
「うん。随分と可愛い後輩を持ってることで」
「そうか?」
「うん。テニス部って意外とみんな仲いいなあとは思ってたけどさ、赤也が日暮先輩って言いにくいから
月渚先輩って呼んでもいいっすか。なんて言われたら、断れないじゃない。そしたらみんなでそれもいいねってなっただけだよ」
「ほーか」
信じてないでしょ
あっという間についた私の家の前
「雅治」
「なんじゃ」
「これ」
私の手には、新しいグリップ
「ええんか?」
「うん」
グリップだって使っていれば使うほどボロボロになって、手に合わなくなってくる。
雅治には、そんなことでケガなんてして欲しくない。そう思うのは私だけなのだろうか
「大事に使う」
「うん」