第2章 ONE And ONLY2 (仁王雅治)
雅治と付き合い始めた時、男子テニス部員でマネージャーをやらせないと決め込んだらしく、入部届を却下されてしまい、挙句雅治からは、試合にも見に来てはいけないとお達しが出ていた私は、見に行けなくなってしまった、
「ただし、これは仁王には内緒だよ」
「え?」
「アイツは、反対するだろ?だから、内緒で見においで」
「あ、うん」
練習を終わらせたらしい雅治がこっちに戻って来た
「お帰り」
「あぁ。赤也も大分実力(ちから)を付けた様じゃのぉ」
「そうかい?」
「あぁ。他の奴らもウカウカしてられんじゃろうなぁ」
「だろうね」