第1章 ONE And ONLY(仁王雅治)
「日暮」
「幸村君?」
「精市」
「柳も一緒だったんだね。実は」
そう言って見せて来たリスト
「また随分」
「これは、まぁ、必要は必要だが、そこまで」
「だからじゃないか」
「え?」
「そう言うことか」
「あぁ」
この2人は何も言わずともわかるのだろう。そりゃあ、
中学から一緒なのだからそうなんだろうけど
「これは、お前の言っていた東京のショップにしかない者ばかりだ」
「は?」
「そこでだ。1人で行くとは言っていたが」
「俺が一緒に行くよ」
「幸村君?」
「ふふ。仁王の面白い反応がみられるかもしれないな」
「!?」
悪趣味。悪趣味だ
「10時に駅でも大丈夫かい?」
「あ、うん。大丈夫」
「なら、駅で」
「りょーかい」
「何じゃ、また何か企んでるんか」
「いや?」
そう言った幸村君は普段と何も変わらない様子で返答をしていた
ゾクゾクと入って来た部員たちとレギュラー陣
「幸村」
「何だい?仁王」
「月渚の事は諦めんしゃい」
「は?」
何を言っているんだろう?雅治は