タイムカプセルの一ヶ月【リヴァイ/進撃の巨人/現パロ】
第2章 2
リヴァイが朴葉をかき分けて、中身を見る。
その様子を見てあることを思い出した。
「あ」
「あ?なんだ」
「ねえリヴァイ。あれ行く?葉書きたでしょ」
「ハガキ…?」
「タイムカプセルの掘り起こし!小学校の!」
「ああ…」
数週間前に来たハガキの存在を話す。
差出人は私たちの母校からで、来たる12月25日にタイムカプセルを掘り起こそうと呼びかけるものだった。
小学校4年生、10歳のときのタイムカプセル。
ハガキにも記載されていたが、テーマは「将来叶えたい夢」だったそうだ。
あまり記憶にないが
「〇〇年後の私へ、今の私の将来の夢は〇〇ですが、りっぱな〇〇になっていますか?」
なんて良くある手紙を未来の自分に向けて書いたのだろう。
正直ハガキが来るまでタイムカプセルの存在なんかすっかり忘れていた。
昔の自分が書いたものについてもほとんど興味はない。
でも久々にリヴァイと再開してたまたまタイムカプセルについて思い出せたのも何かの縁だろう。
「ね、リヴァイはどうするの?」
「あー…」
気怠そうな返事。
元々こういうイベント事が嫌いなタイプだ。
「てめぇが行くなら行ってやってもいいが」
謎の上から目線の発言に吹き出す。
そう来たか。