第8章 8
翌日
普段通りに起きた私は下のリビングに行くと
「雅紀君?」
「月渚ちゃん!」
ドンっとタックルしてきたのは
雅治の弟の雅紀君だ
髪の毛の色や、瞳の色は雅治にとてもよく似ている
「何だ。これが仁王の弟なんだ」
「おんっ」
特に喋り方は仁王君によく似ている
「朝ごはんは?」
「まだ」
「雅治は?」
「寝てるよー?」
まぁ、あの時間まで起きてたんだ。
無理もないか
「でも、何で分かったの?
私がいること」
「昨日、お兄ちゃんが
ちゃんと起きたらいいことがあるぜよって
月渚ちゃんの家に行けば分かるって言ってたんだ」
「なるほどね」
「ダメだった?」
「大丈夫だけど、まだ皆寝てるから静かにね?」
「はーい」