第4章 4
「ある意味、過保護なんだよ」
私に対して
スマホから柳君の名前を出して
連絡をする
「こちら柳」
「私。今、東京に着いたの。
今青学の乾君と不二君と一緒なの」
「ほう。貞治と一緒とは」
「すまないな。蓮二。彼女のスマホの電話で」
「いや。夕刊に目を通していたからな」
相変わらずだね
「今、彼女から聞いたのだが
ペテン師が幼なじみだというのは」
「本当だ。そして、その幼なじみは
日暮の転校を知らない。
確実に明日知らされるだろう」
「なるほど。
だが、俺と不二、それと
日暮曰くもう1人を除くメンバーには
スパイだと思われるぞ。
俺と不二はお前や幸村から連絡があったからな」
「なるほど。早急に幸村と対処しよう。」
対処しようって。
何をしでかす気ですか。
「日暮」
「はい?」
「何かあれば、その3人に言うと良い」
「え?」
「貞治はもちろん、幸村が連絡を入れるくらいだ。
不二だって安心していいだろう」
「でも・・・」