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私と詐欺師

第17章 17



「雅紀君」

「なーに?」

「ここにね。雅治の部屋着という名のジャージを入れるの。
雅紀君と、お揃いのジャージあったでしょう?」

「入れていいの!?」

「いいよ」

雅治のジャージをもってバッグの中に詰め込んだ雅紀君

「おにーちゃん、分かるかな」

「分かるよ。アイツのことだもん」

そっかと言うと、再び雅治のベッドにもぐりこんでしまった雅紀君。

ラケットも入っていることを確認すると、バッグごと仁王家を出て行く

「おや、随分早かったですね」

「そりゃ、ご近所ですから?伊達に幼なじみもやってないわけですよ。柳生君」

「なるほど」

バッグから出した、立海のジャージ

「しかし、良く入れて来れますよね」

「あぁ。これ?全部適当だよ」

「そうですか」
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