第16章 16
あのサーブ・・・
赤也の時にも見せていたサーブと同じサーブだ
「赤也が返せなかったからと言って、我が立海が全員返せないはずがないだろう」
そう言った柳君は、不二君の打ち返してくる球をことごとく返している
「怖いね。立海(うち)の参謀は」
「それを部長が言ってちゃおしまいでしょ」
「そうなんだけどさ」
「15-0」
「不二がいきなり取られた」
「嘘だろ」
「あの不二が」
「やっぱり柳君はすごいよ」
「俺達が背負っている者は大きいからね」
背負っているもの・・・か
「その中に、日暮もちゃんと入ってること。忘れないで欲しいな」
「どういう」
幸村君を見ると、前を向いていて
あっという間に1ゲームを取ってしまった柳君
「流石、立海レギュラーだけあって強いや」
「人のことは言えないだろう」