• テキストサイズ

私と詐欺師

第2章 2



あの後、柳君も柳生君も同じように
テニスを始めてしまった

「やぁ、見てるだけなのは、暇だろう?」

「ヒマ」

「で?仁王と何かあったのかい?」

「!?」

何で分かるの?

「そりゃ、高校に入って2週間。
あまり口をきいていない。一緒に来ない
2人がお昼に俺達の所に来なかったんだ
仁王と一緒だったんだろう?」

「まぁ・・・うん」

「曖昧だね」

「フラれちゃった」

ここにいる全員の手が止まった

「は?」

「おいおい」

でも、柳君も柳生君もさっきまで
クラスで話してたからこそ
そこまで驚いてもいないが

「はっきり、本人の言葉で
タイプじゃないって」

「日暮。タイプはあくまでタイプだ。
好きになるのに、タイプなんて関係ないと俺は思う」

うん。
柳君にも同じことを言われた

「俺は仁王は日暮の事
好きだと思うけどなぁ」

「そんな事、ないと思うよ・・・?」
/ 248ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp