第1章 1
「後で話すよ」
「「・・・」」
「いいの?月渚」
「いいの。きっといずれ分かっちゃう話だから」
「でもっ」
「アイツには、何も言わないで行きたいの」
アイツとは、仁王の事だ。
「そっか。月渚が決めたことなら
何も言えないね」
「うん」
クラス分けを見ると
「見事に分かれたな」
「へ?」
クラス表を見ると
A組・幸村精市
B組・ジャッカル桑原
C組・日暮月渚
C組・柳蓮二
C組・柳生比呂士
D組・真田弦一郎
E組・仁王雅治
E組・丸井ブン太
E組・黒崎鈴
となっている
「柳君と柳生君が一緒なのって珍しいね」
「そうですね」
「あぁ。中学でも一緒に
なった試しはないな」
これを機にいい、データを取らせてもらおう。
そう言った柳君
「おや。散々、中学で取ったのでは?」
「ふっ見ない間に変わっていることもあるのだろう?」
「立海(うち)の参謀は相変わらずだぜぃ」
「ブン太!」
「よぉ」