第2章 2
普段通り、授業を受けて
普段はテニス部の皆と一緒にお昼ご飯を食べるのに
「月渚」
「?」
この学年で、私を月渚と呼ぶのはただ1人
「仁王、君?」
幼なじみで、テニス部員。しかもレギュラーの
仁王雅治しかいないのだ
教室の入り口に行くと
「弁当。持ってきんしゃい」
「お弁当?」
確かに。お弁当はまだ開けてないしいいんだけど
柳君も柳生君も
2人で先に行っちゃうし
机に置いてあるお弁当を持って行くと
屋上にまで連れていかれた私
「ね、ねぇ」
「なんじゃ」
「何じゃ、じゃなっくて
何で屋上なの?」
「たまにはいいじゃろ。
月渚と昼飯食うくらい」
私は別にいいんだけど
後で冷やかされそうだな。特に
柳君と丸井君あたりには
「ん」