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私と詐欺師

第13章 13 不二side



「じゃが、最後に立海に入るのを決めるんは
月渚じゃき。あいつはそれでも
来てくれたがのぉ。
それでも青学に転校しても
月渚が楽しければそれでよかったんじゃ」

「それを青学が壊したと。お前は言う」

「・・・」

「じゃが、あの時助けたんは不二じゃ。
そこは助かったぜよ」

「僕は」

「あれだけで済まされる事ではない。と不二は言う」

「あぁ」

柳の言うとおりだ。
助けたぐらいじゃ、本当は済まされないことも知っていて
それでも、試合をする前に
謝りたかったのも事実だったんだ

「佐伯も手を揚げようとしたしのぉ
橘は何もしなかったが」

「へぇ」

「だが、月渚は、何も言わなければ
佐伯に叩かれておったじゃろーな」

「!?」

「いや。その前にあの日暮の事だ」

「佐伯に言っていたよ。手を揚げれば
青学で、テニスが出来なくなると
そこで、佐伯も手を降ろしていたが」

「なるほどな」

「アイツの事だ。何かを言ったんだろう」
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