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私と詐欺師
第12章 12
「丸井」
「何だよぃ」
「仁王、呼んで来い」
「えー?」
「日暮の様子がおかしい」
そう言ってくれた幸村君の言葉に
雅治に連絡をしてくれた丸井君
「大丈夫、だよ」
「大丈夫じゃないから、そうなっているんだろう?」
「へへ」
「月渚」
慌てた様子で入ってきた雅治
「ヘーキだって」
「平気なわけないじゃろ」
そう言って私を抱えて部屋に連れて行ってくれた雅治は
すぐに下に降りたようだ
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