第11章 11

そっか。青学の皆は知らないんだっけ
氷帝と立海だけか。私が
合宿に参加させられる理由

「当日のお楽しみにしてあげるよ」

「当日？どういう事だい？」

「不二」

「不二君も終わったんだ？」

「あぁ
で？その当日のお楽しみというのは」

「秘密」

その秘密を、立海と氷帝は既に知っている。ということになるけど

「何だ。つまらないじゃないか」

何を言っているんだか

クラスからゾロゾロと出て来た生徒たち。
私の机に落書きをした生徒たちも出てきた

「そうそう。幸村君からの伝言」

「ん？」

「"関東前にもう1度試合が出来たらいいね"だ。そうよ？」

関東大会前・・・か

「へぇ。手塚はどうしたいんだい」

「俺はどちらでも構わないが
大会前に無駄な体力を削られたくない」

「だよね」

何だ、青学は知らないんだ？

「立海は、地区には生レギュラー1人も
県大会は牽制も兼ねて柳君が出た以外
レギュラーほとんど出てないからね」

「何？」

「准レギュラーだけで勝ち進んだって事。
しかも、負けなしで」

「そんなに今の立海は強いのか」